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横浜の「歌謡街おこしスポット」を巡る

#5横浜の「歌謡街おこしスポット」を巡る

港町が産んだジャズ文化をはじめ、異国との文化のミクスチャーにより形成された情緒あふれる町並み……。昔から音楽に縁のある街「横浜」。そんな横浜の街を音楽を通してご紹介いたします。

横浜の「歌謡街おこしスポット」を巡る

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歌謡曲の聖地、横浜を歩く

昔から「横浜」は音楽に縁がある街です。

港町が産んだジャズ文化をはじめ、異国との文化のミクスチャーにより形成された情緒あふれる町並み……。
タイトルに「横浜」「よこはま」「ヨコハマ」「yokohama」がつく歌だけでも無数にあり、歌詞の中に出てくるもの、言葉は出てこないけど横浜をイメージして作られた歌は数知れず。横浜ソングは枚挙に暇がありません。

そう、横浜は今も昔も、歌いたくなる街なのです。

そんな横浜にゆかりのある歌手やアーティストは数多く存在し、街角には歌謡の街である面影があちこちにちりばめられています。
ご当地ソングや出身スターにあやかっての町おこし、現在はどうなっているのでしょうか。

今日はみなとみらい……の反対側にある、野毛〜伊勢佐木町エリアにフォーカスし「音楽さんぽ」を行いました。

新旧アーティストゆかりの街・伊勢佐木町

写真1

JR関内駅から山側に歩けばすぐぶつかる「イセザキモール」。
ここは横浜発の人気フォークデュオ歌手2人組が毎週路上ライブをおこなっていたことでもおなじみの場所。

ライブが行われていた旧松坂屋は現在「カトレヤプラザ伊勢佐木」に姿を変えていますが、その頃の路上ライブ文化を絶やさぬように、とイセザキモールの中ほどにある“路上とライブハウスの橋渡し”となるライブスペース「CROSS STREET」にその心意気が受け継がれています。

旧松坂屋前。かつてメジャーになる前の歌手たちが路上ライブをして賑わったと言われる場所です。

写真2

格安で自主企画ライブができ、外からもその様子が見えるのが特徴です。

さらに、少し進むとグランドピアノを模したモニュメントに出会うことができます。

写真3
写真4

そう、伊勢佐木町ご当地ソング “ブルースの女王”の歌碑なのです。

写真5

いかにも意味ありげなボタンを押すとあの有名ブルースの音楽が、約一分間のワンコーラス分イセザキモールに響き渡ります。これはぜひ体感していただきたいですね。

写真6

歌碑の裏には「横浜」を題材にした名曲リストが刻まれています。

建立に3000万円!銅像がお出迎えしてくれる「松葉寿し」

伊勢佐木町から徒歩で野毛エリアを歩いていると遭遇するこの銅像。

写真16

そう、昭和を代表する歌手・女優として活躍したあの方です。

彼女は磯子の出身ですが、この辺りはかつて、デビューの地、横浜国際劇場があった場所。そしてこの野毛界隈は、彼女がブレイクするきっかけとなった主演映画の舞台にもなっている土地なのです。

しかしなぜ、お寿司屋さんの前なのでしょうか。

松葉寿しの2代目、彼女と同い年だったという大将・石川善次郎さん(御歳80歳!)にお話を伺いました。

あの大女優歌手は「クラスにはいないような明るい子」

写真9

善次郎さんが彼女に初めて会ったのは9歳の時。

同い年だった二人は意気投合し、彼女から「お兄ちゃん」と慕われるようになったといいます。

「9歳の頃、当時ここは甘味処でね。そこに劇場(横浜国際劇場)があったんですよ。まあすごい賑やかで、通りには露天商がバーっとあったからそりゃもう人が出てたね。その頃の野毛なんて見違えるほどすごかった。
彼女はね、幕と幕の間にたまにここにお母さんと一緒に来ていて、『お兄ちゃんいくつ?』って聞かれたんですよ。
同い年だって言ったら喜んじゃってね、向こうは誕生日が5月で、こっちが9月でしょ。お兄ちゃんじゃないのに『お兄ちゃん、お兄ちゃん』って呼ぶんだよね。そこからたまに来るようになったの。デビューする前ね。葛餅が好きだったよ。明るくてクラスにはいないような子だったね」。

写真10

若かりし日の善次郎さん

「デビューしてからはあんまり来なくなったけど、何回かあるね。昭和28年にうちがお寿司屋さんになってからは出前で何回か行ったかな。
『あたしもお寿司屋さんやりたい』なんて言ってた時があってさ。ちょうど日舞の名取になって名前がついた時だったから『その名前を付けて寿司屋をやったらどうだい』って言ったら本当に若葉町に開店しちゃってね。今はもちろんないけどね。弟さんがナイトクラブにしちゃったから」。

長年かけて完成した銅像 最初に企画したのは店主だった

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燕尾服にシルクハットにステッキという姿がトレードマークの、野毛を舞台にした映画でブレイクした彼女。

善次郎さんによると、銅像は、宮川町商栄会協同組合・野毛地区街づくり会・記念像設立委員会という3つの会が主体となって建立したそうだが、最初の企画は善次郎さんだったという。

「何かモニュメントを作りたいと思った時に、銅像のもとになる人形があったのよ。それで銅像を建てようと思ったんだけど、色々聞きまわっていたところ建てるのに3000万ぐらいするっていうからさ、うち一軒じゃとても無理だったんだよね」。

再開発にあたり、野毛地区街づくり会等で管理していた資金の“利子”より費用を捻出して、建立に至ったのだそうです。

「銅像ができた最初はすごかったね。今でも、たまに地方から来る人が写真撮ったりしてるので、来る人に印象づけたいと思って、「ひばり御膳」っていうのを作ったんだよね」。

写真13

ひばり御膳(3,240円)。

彼女の思い出を形にしたという「ひばり御膳」は、たっぷりのイクラが乗ったちらしに、トロや鱧、ボタン海老といった豪華食材が華を添え、さらに松茸の土瓶蒸しまでついてくるというまさに昭和のスターを体現したようなきらびやかさです。

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出汁が効いた土瓶蒸しもうれしいです。

写真17

松葉寿し

横浜市中区宮川町2-55
045-231-3737
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今回、歌謡曲の聖地を巡りましたが、やっぱり聞くだけ、見るだけじゃもったいないですよね。横浜は、やっぱり歌いたくなる街なのです。

たまには横浜で「音楽さんぽ」してみませんか?

見て、聴いて、食べて……最後の〆は、もちろんカラオケで!

このエリアのハマトクおすすめカラオケ店

→SIDAX横浜伊勢佐木町クラブ

→コートダジュール 横浜関内店

※掲載内容は2017年10月時点での情報です。