新型コロナウィルス拡大に伴う対応についてのお願い

ハマトク produced by 横浜銀行

横浜バンクカード・はまPayで神奈川県をよりおトクに楽しむお手伝い!

横浜・神奈川から世界へ

箱根を丸ごと盛り上げる

#19箱根を丸ごと盛り上げる

今や箱根で屈指の観光スポット「箱根小涌園ユネッサン」。
老若男女に愛されるアミューズメントパーク誕生の秘話や、他では真似できないユニークな企画や仕掛けの数々。多くの人に愛される理由がここにあります。

観光地「箱根」をもっと盛り上げたい! 大人気の温泉アミューズメントパーク「箱根小涌園ユネッサン」が生まれた舞台裏

写真1

箱根エリアのちょうど真ん中あたりに位置する、温泉アミューズメントパーク「箱根小涌園ユネッサン」。施設内には本格コーヒー風呂やワイン風呂などのユニークなお風呂、絶景が見られる露天風呂、本格的な食事処や大きなお土産屋さんまで一日中楽しめるコンテンツがたっぷり詰まっています。

箱根小涌園ユネッサンは水着で遊べるエリアが広いので、男女別にならず、どんなメンバーと行っても一緒に時間を過ごせます。室内でも充分楽しめるため季節、天候を問わず楽しめることも魅力ですね。

今回は箱根小涌園ユネッサンのイベント企画・運営や広報を担当されている山田稔也さんに、このアミューズメントパークが生み出された理由や、そこにかける思いをお話ししていただきました。

写真2

▲右:山田さん

一日中、何度来ても楽しめるアミューズメントパーク

聞き手 宋さん

まずは簡単に箱根小涌園ユネッサンについて教えてください。

聞き手 山田さん

箱根小涌園ユネッサンは一日中、そして何度来ても楽しめる温泉アミューズメントパークです。温泉という点がポイントの一つ。だからこそ寒い冬でも遊べるし、色々なタイプのお風呂を揃えられるのです。

写真3
聞き手 山田さん

ワイン風呂や緑茶風呂など“インスタ映え”するユニークなお風呂が有名ですが、それ以外にも季節限定のお風呂やイベントもありますし、グルメやお土産屋さんにも力を入れています。

お客様が一日中いても飽きずに楽しめる。さらに、また次に来たときに新しい発見があるためには、温泉以外も充実させなくてはいけません。

具体的には5本の柱があります。水着で遊べるスパエリア、裸でくつろげる日帰り温泉エリア、バイキングやスイーツなどのグルメ、お土産ショップ、アクティビティ・イベント。どれもアミューズメントパークとして重要な要素です。

写真4
聞き手 宋さん

老若男女、誰がいつ来ても楽しめる場所だと思いますが、箱根小涌園ユネッサンはどんなきっかけで誕生して、現在に至るのでしょうか。

聞き手 山田さん

箱根小涌園ユネッサンがオープンしたのは2001年で、私はまだ入社していなかったのですが、企画から関わった先輩方は、ここまで育てあげるまでに、かなり奮闘したようです。聞いた範囲ですが、誕生した時のお話をさせていただきます。

箱根小涌園ユネッサン誕生の舞台裏 ~立ち上げメンバーの話より~

● 藤田観光初の日帰り観光に向けた「観光事業」への挑戦

箱根小涌園ユネッサンは、藤田観光の運営するリゾート「箱根小涌園」の一部のエリアです。歴史は60年以上あり、そのうち創業から約40年間は宿泊施設がメインでした。

“大衆のためのオアシスをつくる”事を目指した藤田観光の初代社長・小川栄一氏の思いにより、箱根小涌園は1948年から多くの人に癒しの時間を提供してきました。ただ、宿泊客だけが対象のサービスは、繁忙期と閑散期の差が大きいという課題があります。また年間の箱根観光客2000万人のうち1500万人は日帰り観光だったのです。

写真5

▲ 藤田観光創業者 小川栄一氏

そこで、日帰り観光のお客様向けのレジャー施設を生み出そうと、新たな挑戦が始まりました。

● 志ある5名のメンバーからプロジェクトが始動

箱根小涌園ユネッサンを生み出すプロジェクトに選ばれたのは5名の社員でした。いずれも箱根の再開発に関わり、盛り上げる志あるメンバーです。年代はまちまちで、その仲間で議論できることは幅広いお客様を対象とする箱根小涌園ユネッサンにとってプラスでした。

彼らのこだわりの一つは「プールではなく温泉である」こと。箱根だからこそ得られる自然の恩恵は、やはり温泉なので、そこから外れないように、こだわりました。

温泉を以前から活かしていたのが、今はなくなってしまった「湯~とぴあ」という露天風呂エリアです。箱根小涌園ユネッサンが生まれる前から「コーヒー風呂」「緑茶風呂」「酒風呂」があり、お客様から定評がありました。

写真6

▲ かつての「湯〜とぴあ」(写真は箱根小涌園ユネッサン開業後のもの)

「湯~とぴあ」で培われていた、温泉を生かした新しいレジャーの知見を活かしつつ、更に多くの方が集まるアミューズメントパークを目指して、企画は詰められていきました。

● 世界のお風呂を箱根の温泉で

企画の課題の一つは「どうやったら中高年の方に水着で温泉に入ってもらえるか」でした。服を脱ぐだけならまだしも、その後に水着を着ることは面倒です。さらに中高年の方にとって温泉は、裸でゆっくりくつろぐものというイメージが強かったのです。

わざわざ水着に着替える理由を感じて欲しい。そこで生まれたテーマが「世界のお風呂」でした。

お風呂の文化は国や地域によって様々です。例えば漫画や映画でも知られていますが、古代ローマには大衆が集まって入るお風呂「テルマエ」の文化があったこと。その他にも公衆浴場「ハマム」があるトルコ、温泉大国と言われるハンガリーなどにも、民衆が裸でお風呂に入る文化がありました。その文化がシルクロードを渡って日本に伝わってきたという仮説のもと、海外の古代建築を模した「神々のエーゲ海」「古代ローマ風呂」「トルコ風ハマム」などが生まれたのです。

写真7

▲ 古代ローマ風呂(当時)

写真8

▲ トルコ風ハマム(当時)

● 努力の結果が実り、たくさんの笑顔から力を得る

プロジェクトメンバーが奮闘する中、箱根小涌園ユネッサンは2001年の11日にオープンすることが決定。その前日の大晦日には21世紀の幕開けを迎えるカウントダウンイベントを行うことになりました。

このカウントダウンイベントはメンバーにとっては大きなプレッシャーとなりました。何故なら、箱根小涌園ユネッサンの周辺には泊まれる場所が多くありません。「大晦日、東京から2時間もかかる場所で泊まる場所もなく、まだ来たことがない箱根小涌園ユネッサンにどれだけの人が来てくれるのだろうか。」心を一つにするメンバーであっても、様々な憂いがよぎりました。

しかし当日、カウントダウンイベントが始まるまだ4-5時間前からたくさんのお客様が集まりはじめました。カップル、家族、老夫婦、学生グループ…。たくさんのお客様の満面の笑みに、プロジェクトメンバーの感動は止まりませんでした。この経験が、今でもお客様をおもてなしする思いにつながっています。

創業者や先輩たちがつないできた思いを、次世代へつなげる

聞き手 山田さん

箱根小涌園ユネッサンをつないできた先輩方はもちろん、藤田観光で仕事をするメンバーは、お客様に喜んでもらいたい、箱根を盛り上げたいという思いが強い人たちばかりです。ここ、箱根小涌園ユネッサンは位置的にも箱根のど真ん中にあります。私たちが起爆剤になって、箱根をどんどん盛り上げていきたい。創業者や先輩たちがつないできた思いを、僕たちも次世代へとつないでいきたいです。

聞き手 宋さん

会社として箱根小涌園ユネッサン事業を展開して良かったことはありますか。

聞き手 山田さん

箱根を日帰りで楽しまれる多くの方にも、温泉という箱根の魅力を思う存分に楽しんでいただく場所を作れたことがまず第一に良かった点です。

また、観光地は一つのホテルやレジャー施設だけではお客様を呼ぶことはできず、地域との繋がりが重要だと考えていますが、箱根小涌園ユネッサンの展開によって、他の宿泊施設様とも協力して箱根にお客様を呼ぶことができていることも良いことです。

コラボレーション風呂や季節のイベントなどの話題づくりが箱根エリアを盛り上げる一助になればと思います。

写真9
聞き手 山田さん

また、私たちが提供できる価値の幅が広がりました。箱根外輪山とその合間から見られる相模湾、季節ごとに変化する山々と風景にも恵まれています。箱根の良さが詰まった場所をより多くの方に楽しんでもらうのは私たちの使命でもあります。

これからも、箱根全体を盛り上げられるように頑張ります。

ロマンスカー、チョコレート、小田原産みかん…ユニークな限定企画の数々

聞き手 宋さん

山田さんが実際に関わっているお仕事…具体的にはイベントの企画や運営、プロモーション活動についてお聞かせください。

聞き手 山田さん

イベント企画を大きく分けると他社さんとのタイアップ、自社だけで行うものの2つに分けられます。前者で私が最近関わったのは小田急電鉄さんとのタイアップです。

「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」というコンセプトの元に開発された「新型特急ロマンスカー・GSE」の就役を記念したものです。箱根を盛り上げたいという私たちの考えと重なる部分があってこの企画が生まれました。

写真10

▲ ロマンスカー・GSE風呂。駅名に注目!

聞き手 山田さん

ロマンスカー・GSEのボディカラーをイメージした入浴料や、車両をイメージした浴槽をデザインしました。同時に歴代ロマンスカーを写真付きで紹介した特別展示会を開催したり、非売品の入浴料プレゼントキャンペーンを開催したり。春休みやGWの良い思い出になったなら幸いです。

オリジナルな企画では、例えば水中VRの企画があります。ドローンで空撮した360VR映像を、プールの中で、水中VR専用マスクを装着して見るというもので、浮力で浮きながら見るのでまるで空を飛んでいるようです。

光線銃を使ったサバイバルゲームもあります。水鉄砲という手もありますが、あえて光センサーを使うことにしました。大の大人が子供に負けて悔しがったり、子供が大喜びしたり。なかなか見られない光景ですよ。

写真11

▲異空間でのサバイバルゲーム、楽しそう!

聞き手 宋さん

すごく楽しそう!今までの温泉やプールの域を越えているので、わくわくしますね。

聞き手 山田さん

箱根小涌園ユネッサンでしかできない企画で、たくさんの方に新しい温泉の楽しみ方を知って欲しいです。

情報はSNSでも発信「季節によって違う箱根の魅力を知って欲しい」

聞き手 宋さん

いつもどのように情報発信をしていますか。

聞き手 山田さん

手堅くプレスリリースの配信もしますし、最近はSNSの活用も多いです。スタッフ目線のブログを書いて、写真とともにLINEInstagramにアップしていますよ。ネタは旬な情報や、「今、この花が綺麗に咲いています」のような日常のことなど様々です。些細なことでも良いので、箱根小涌園ユネッサンの魅力を発見していただきたいです。

聞き手 宋さん

もっとこういう方に箱根小涌園ユネッサンの魅力を知ってほしいという層はありますか。

写真12
聞き手 山田さん

施設としての対象は幅広いのですが、あまり箱根小涌園ユネッサンの魅力が知られていなさそうなご年配の方に情報を届けたいです。例えば、箱根の紫陽花を見るために近くまで足を運んでいる方は多いのですが、その後、食事やお土産のために箱根小涌園ユネッサンに立ち寄るというプランの方は少ないようです。

また、海外から箱根観光に来る方も同様です。平日は少し海外の方を見かけるのですが、まだ認知度が低い印象を受けます。

箱根は本当に魅力的な場所です。春は桜につつじ、梅雨は紫陽花、秋は紅葉、冬は冬化粧と美しい自然に恵まれています。年間を通じて箱根を楽しむお客様に箱根小涌園ユネッサンに足を運んで欲しいですし、逆に箱根小涌園ユネッサンが面白いことを企画することで箱根全体にも関心を持ってもらいたい。そのために、これからも企画やお客様とのコミュニケーションに力を入れていきたいです。

聞き手 宋さん

どうもありがとうございました。

写真13

今回のインタビューでは、箱根小涌園ユネッサン誕生の頃のお話や、みなさんの箱根やお客様に対する熱い思いを聞くことができました。次回は、実際に箱根小涌園ユネッサンの水着エリアを歩きながら見所やインスタ映えスポットをご紹介したいと思います。

※掲載内容は20189月時点での情報です。