#17霊験あらたかな箱根でご利益にあやかる
初心者も、ちょっと知っている人も「こんな箱根の楽しみかたがあったんだ!」という贅沢なオリジナル観光プランを公開
箱根の特別空間「箱根小涌園 天悠」のコンシェルジュがおすすめする「ご褒美パワースポット観光プラン」とは
70年の歴史を持つ、箱根小涌園。
前回はその最新施設である湯宿「箱根小涌園 天悠」のコンシェルジュ小森さんに箱根や天悠の魅力を語っていただき、さらにミニツアーで客室、バーラウンジ、渓谷庭園などをご案内していただきました。
今回は箱根には一度しか来た事がない私向けに、一泊二日の“自分たちにご褒美”女子二人旅のオリジナル観光プランを作成していただいたので、ご紹介したいと思います。
単に見るだけでなく、自分の手で作ったり歩いたりする「体験」をしたいとお願いしたので、かまぼこ作りや寄木体験などを盛り込んでいただきました。
また、私は箱根に一回しか来た事がない“初心者”なので、人気スポットのようだけれど意外と知らない方も多い「箱根三社参り」をコースに入れてくださったそうです。前回は芦ノ湖の遊覧船から見ただけの九頭龍神社も含まれていて、見ただけでわくわくする観光プランです。
せっかくなので、作っていただいたコースを見ていきましょう。
あの「鈴廣」で職人さんとかまぼこ作りを体験できる
まずは「鈴廣かまぼこの里」でかまぼこ作り体験。鈴廣さんは言わずと知れたかまぼこの名店で150年以上の歴史があります。箱根の麓に位置する小田原では、相模湾から新鮮な魚が獲れたため、かまぼこが名産品になったのだとか。
もちろん鈴廣さんのかまぼこは食べたことがありますが、実際に手作り体験ができることは知りませんでした。
ここでは「かまぼこ・ちくわ」「あげかまぼこ」などを作ることができます(要予約)。かまぼこ作りは簡単そうにも見えますが、職人さんには「水産練り製品製造技能士」という国家資格が必要だそう。さらに、一人前になるまでに20年かかると言われているのです。そんなプロの方からかまぼこ作りを教えていただけるなんて、貴重な体験ですね。
その後にお勧めしていただいたのは、かまぼこが蒸しあがるまでの時間を使ったランチです。
「鈴廣かまぼこの里」には小田原育ちの野菜や魚をふんだんに使ったバイキングレストラン「えれんなごっそ(色々なごちそうという意味)」や、割烹料理「千世倭樓(ちょうわろう)」、箱根ビールが飲める「箱根ビールshop」やかまぼこの食べ比べができる「かまぼこバー」など、どんな方でも楽しめるお食事処がいっぱい。どこでご当地の味を楽しもうか悩んでしまいますね。
手作り体験、買い物、食事が楽しめるかまぼこのテーマパーク。ぜひ行ってみたいです。
糸のように細い水が広く流れる“千条の滝”の音と景色
蒸しあがったかまぼこを受け取った後は、天悠に行き千条の滝(ちすじのたき)へお散歩です。お散歩と言っても、かかる時間はおおよそ1時間半なので軽いウォーキングですね。
千条の滝までの道のりには、大正七年に建てられた国登録有形文化財建造物である「貴賓館」、大正初期に開かれたつつじの名所『蓬莱園』があり、楽しみながら歩けること間違いありません。
最終目的地の千条の滝が知る人ぞ知る隠れた名所とされるのは、流れが特徴的なため。多くの有名な滝のように一箇所からたくさんの水が流れているのではなく、崖から細い水の流れが横に広く連なって流れているため、珍しい水の光景と音を感じることができます。
雲の上、森林の中。大自然を感じる温泉
その後のプランに入れていただいたのは、天悠の大浴場で温泉の時間です。箱根の醍醐味の一つはやはり温泉!日々の疲れをしっかりと取りたいですね。
天悠にある大浴場は2つ。男女の浴場が夜に切り替わるので、夜と朝2回行けば両方に入ることができます。
まず一つ目は「浮雲の湯」。お湯につかると、目の前を遮るものがなく、お湯と箱根の外輪山だけが広がります。まるで空に浮いているような設計になっているため「浮雲」という名が付けられたそうです。
二つ目は「車沢の湯」。桜、もみじなど箱根の草木と、小鳥の泣き声、山から流れる滝に囲まれて温泉につかることができます。開放感あふれる温泉に浸かれば、心も身体も充分にゆったりとできること間違いありません。
温泉にゆったりつかった後は、天悠寄木工房で箱根寄木細工の体験です。寄木細工は、色々な種類の木の色合いの違いで模様をつくる箱根の伝統工芸で200年以上前から受け継がれています。
天悠では、初心者でも楽しめて実用性のある「寄木はがきづくり体験」ができます。寄木のはがきとは、珍しいですね。さらに、はがきにメッセージを書いてフロントに持っていくと無料で送ることもできるそう。旅先で、誰にどんな手紙を書くか想像するのもまた楽しいですね。その他にも、その時々によって新しい寄木体験ができるかもしれません。
作って、歩いて、温泉につかって…最後は夕食とお酒を味わいます。
五感で楽しめるように工夫をしているというお食事メニューを考えるのは、椿山荘で修行を積んだ3名のシェフ。山の素材も、海の素材も新鮮なまま手に入りやすい箱根の良さを生かしたお食事は、ぜひゆっくりと味わいたいです。
夕食後は、前回ご紹介した庭園が美しいバーへ。箱根に自生する植物を眺めながら、100種類以上あるお酒のうち、この日の自分にぴったりのものを選んでたしなみます。
霊験あらたかな箱根3社参り
2日目の朝一番にお勧めされたのは、渓谷庭園の中ほどにある「みはらしの丘」で毎朝行っているモーニングヨガです。小森さん自身ヨガは体験したことがなかったそうなのですが、これに参加してみて凄く気持ちがよかったそうです。都心の部屋と、澄んだ空気をたくさん吸い込める自然の中ではまったく違いますよね。朝から美味しい空気を吸って運動をすれば、朝食もより美味しくなりそうです。
朝食でお腹を満たした後は、もう一度温泉を楽しみます。客室露天風呂でプライベートな空間を堪能するのも、昨日は入れなかった大浴場でゆったりするのもどちらも素敵です。
この日のコースのメインテーマは「箱根三社参り」。箱根の3つの神社、「箱根神社」、「九頭龍神社」、「箱根元宮(もとつみや)」をお参りするものです。この3つの神社は三角形を作っていて、いずれも豊かな自然に包まれたパワースポットだそうです。
最初に登場するのは「箱根神社」です。かつては、鎌倉幕府の祈願所だった箱根神社は 運開き・勝負事にご利益があるとのこと。参道には樹齢600~800年を超える杉がそびえ立っています。それだけでもきっと、人間では及ばない力が感じられるでしょう。
次のスポットは九頭龍神社。芦ノ湖の周遊ツアーでは湖に浮かぶように見える鳥居が観光スポットとなっていますね。陸側から行くと森の中にあるのでアクセスが悪いのですが、それにも関わらず縁結びにご利益があると噂が広がり、毎月13日の月次祭には多くの参拝者が集まります。小森さんの提案は、陸側からのアクセスの悪さを解消するため、モーターボートで向かうルートです。さすが、細かい交通事情を把握しているだけありますね。
そして最後に向かうのが箱根元宮です。この神社は山岳信仰の聖地である駒ケ岳の山頂に鎮座しています。高地のために木々はほとんど無く広い草原の中に立つ神社からは、晴天時、富士山と芦ノ湖、相模湾、駿河湾と360度のパノラマが拝めます。
これにて、1泊2日の箱根旅プランは終了です。
箱根3社参りもできて、都心では味わえないパワーチャージができるプランに大満足です。
小森さん、素敵なご提案ありがとうございます。箱根でしかできない体験をしたり、霊験あらたかなパワースポットにお参りできたり、1泊でもかなり充実した旅ができるんですね。プランに入れていただいた神社、それぞれは有名なので聞いたことがありましたが、すべてをお参りする「三社参り」は知りませんでした。
宋さんが湖からしか九頭龍神社を見たことがないということと、箱根神社、箱根元宮を含む3つはかなり個性が違うので、それぞれ違う空間を体感して欲しいと思ったんです。小田原の美味しい体験も含めて。
初めてではないけれど、あまり知らない。でも上辺ではなく体験談が話せるような箱根旅がしたい。まさに私向きのご提案ですね!次回の箱根コースは、これで決まりです。
喜んでいただけて良かったです。そして、この観光プランはほんの一例で季節や目的に合わせてもっとご提案するので、気軽にご相談いただけると嬉しいです。
今回は小森さんが私のためにお勧めしてくれた箱根の観光プランをご紹介させていただきました。
ご紹介した、コンシェルジュがそれぞれの人に合った観光プランを提案してくれる「天悠」は、現在ハマトク特別宿泊プランがあります。
日々新しい情報に目を光らせているコンシェルジュならではの提案が受けられるのは、ここ「天悠」だけ!特典が付くこの機会にぜひ、利用してみてはいかがでしょうか。
次回は、第一回目、二回目でお伝えできなかった「天悠」が力を入れる「記念日プラン」と、定番プランの域を越えコンシェルジュが演出したお客様の感動の物語をご紹介します。
※掲載内容は2018年8月時点での情報です。